自分の菩提寺をしっておこう

菩提寺とは?

菩提寺とは簡単にいうと先祖代々のお墓を建てていたり、位牌を収めているお寺を指します。菩提とは死後の冥福という意味をもっており、それを弔うお寺ということで菩提寺といわれています。
菩提寺と関連して香華院や檀那寺などという言葉を聞くことも多いかもしれませんが、仏前にお花やお香を備える寺院を香華院と呼び、菩提寺と同じ意味で使われています。
また、檀那寺は菩提寺とほとんど同様の意味で使われますが、正しくはお布施を渡し自分がいろいろな活動を支援しているお寺という意味で、先祖のお墓や位牌を収めているお寺という意味ではありません。
江戸時代の制度により、個人は一つのお寺で管理されるようになったことから、ほとんどの人は檀那寺にお願いするようになり、菩提寺が一つにまとまるようになったそうです。
しかし、法要や葬儀は檀那寺へ、お墓や位牌は香華院へというように、別々で利用している人もいるため、自分の菩提寺がどこか分からなくなってしまうこともあるようです。そのため、葬儀や法要が必要になった場合、まずはどこのお寺を菩薩時にしているか調べることが必要でしょう。

分からないときは親族に聞いてみよう

自分の菩提寺がどこか知るためには、親や祖父母など親族に聞いてみるのが一番です。親兄弟や親族が特別なことをしていない限り、通常は親族と同じ菩提寺になっているでしょう。
普段はあまりお墓の話などをする機会がないため、親兄弟や親族が菩提寺を知らないのではと思うかもしれませんが、葬儀やお墓参りの経験があれば知っていると思われます。
もし両親や親族が先に亡くなってしまい、菩提寺が分からなくなった場合は、戒名からひも解くことも可能なようです。戒名でどの宗派だったのかはある程度予想ができるため、そこから問い合わせて調べることもできるそうです。
とはいえ、日本のお寺の数はコンビニエンスストアよりも多いとされているため、親や親族が亡くなってしまう前に早めに聞いておくことが賢明でしょう。

困ったときは真如苑へ相談を

若いうちはそれほど気にすることはありませんが、ある程度の年齢になると親の葬儀やお墓のことなどが気になるようになります。
ほとんどの場合、先祖代々が納骨されている菩提寺にお願いするケースが多いですが、菩提寺をもっていなかったり、お墓がないという場合はどのようにすれば良いのでしょう。
国内外に100カ所以上もの寺院を持つ真如苑は、東京の立川市に総本部がある仏教団体です。真如苑はほかの宗教をもつ信徒も受け入れており、誰でも自由に信仰することが可能だそうです。
基本的には真如苑以外に菩提寺がある場合、そちらで依頼するようお願いしていますが、もしも菩提寺をもっていない場合、真如苑では話を聞いた上で相談にのってくれるようです。